適応外使用医薬品等の情報公開(オプトアウト)

 医薬品及び医療機器は、法律(医薬品医療機器等法)に基づいて厚生労働省で承認された方法で使用することが求められます。
しかし、治療の必要上、承認内容とは必ずしも一致しない方法で使用すること(適応外使用といいます)もあります。
その場合は、病院内の未承認新規医薬品等や医療機器を評価する委員会で、使用の必要性があるか、
有効性・安全性等の面から問題がないかを審議し、承認した上で使用することとしています。
 上記により承認の上、適応外使用を行う場合、通常は医療者が文書または口頭で説明し、患者さんの同意を得ることとしています。
しかし、科学的に相当の根拠があり、倫理的な問題が極めて少なく、患者さんに有益であると考えられる使用の際は、
文書または口頭による説明・同意取得を例外的に簡略化することを病院として承認し、
当院のホームページ上でその内容について情報公開をしています(オプトアウト)。
 個別の承認内容について詳しくお知りになりたい場合や拒否する場合は、下記のお問い合わせください。

総務企画課(総務)0972-22-0547

承認された適応外使用医薬品一覧

【院内製剤】

「滅菌墨汁」:消化管内視鏡検査や手術中に用いる
「ヨウ素液(ルゴール液)」:内視鏡時の染色,RI検査時の甲状腺保護
「ピオクタニンブルー」:整形外科手術時のマーキング
「ブロー液(主成分 酢酸アルミニウムの溶液)」:難治性の外耳道炎・中耳炎への処置
「10%硝酸銀液」:主に耳鼻科領域での止血処置(腐食性あり・皮膚に不着すると黒色化する ので注意)
「1%塩化亜鉛液」:Bスポット療法(上咽頭擦過療法,EAT)(処置に伴う疼痛のリスクあり)
「メトロニダゾールゲル」:壊死組織におけるにおい,局所感染悪化の防止処置
「Mohsペースト」:腫瘍などの不良組織の凝固,出血や浸出液を止める処置(正常組織へ不着 すると腐食,壊死を起こすので注意)

【適応外使用】

「ステロイドネブライザー液」:耳鼻科での吸入処置(本来注射用のステロイドを外用使用)
「せん妄に対する適応外薬剤」:ラメルテオンの夕食後使用,トラゾドン,ミルタザピン, リスペリドン,クエチアピン,ハロペリドール,チアプリド (多くの施設で経験的に使用されている)
「徐脈に対する適応外薬剤」:シロスタゾール(不整脈薬物治療ガイドラインにも記載あり)
「難治性悪心嘔吐に対する適応外薬剤」:オランザピン(経験的に使用される・血糖上昇に注意)
「緩和領域における呼吸苦への適応外使用」:ミダゾラム持続注(主にオピオイドと併用で使用)