薬剤部

診療・各部門

南海医療センター公開レジメン集

ファイル名称をクリックするとPDF形式でダウンロード可能です。

名  称 提供ファイル(pdf形式)
胃がん DTX+S1療法
 胃がん FP療法
 胃がん S1+CDDP療法
 胃がん Trastuzumab療法(他の薬剤と併用可)
大腸がん SOX療法
 大腸がん CapeOX法
 大腸がん CapeOX法+ベバシズマブ併用療法
慢性リンパ性白血病 BENDA療法
 非ホジキンリンパ腫、成人T細胞白血病 CHOP療法
 非ホジキンリンパ腫、成人T細胞白血病 R-CHOP療法
非ホジキンリンパ腫、成人T細胞白血病 CHOP変法(DXR→THP)
 非ホジキンリンパ腫、成人T細胞白血病 R-CHOP変法(DXR→THP)
 非ホジキンリンパ腫、成人T細胞白血病 CHOP変法(VCR→VDS)
 非ホジキンリンパ腫、成人T細胞白血病 R-CHOP変法(VCR→VDS)
 非ホジキンリンパ腫、成人T細胞白血病 CHOP変法(DXR→THP、VCR→VDS)
 非ホジキンリンパ腫、成人T細胞白血病 R-CHOP変法(DXR→THP、VCR→VDS)
 非ホジキンリンパ腫、成人T細胞白血病 R-BENDA療法
 非ホジキンリンパ腫、成人T細胞白血病 DeVIC療法

「臨床研究に関する情報公開について」

当院薬剤部では医学・薬学の発展に貢献するために,外部委員も交えた倫理委員会において厳正な審査・承認を受け,病院長の許可を得たうえで下記の臨床研究を行っております。

臨床研究についての詳細,お問い合わせにつきましてはファイル名称をクリックするとPDF形式でダウンロード可能です。

臨床研究 公開ファイル(pdf形式)
多施設共同後方視的研究 肝細胞癌に対する治療戦略の違いによる有効性および安全性の変化
後方視的研究 低ナトリウム血症および脱水症発生頻度に対する気温変動の相関性
観察研究 外来がん化学療法における薬剤師の介入を対象とした多施設共同調査とその評価

薬剤部長より

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南海医療センター 薬剤部 薬剤部長
葉田 昌生(はだ まさお)
日本医療薬学会認定 がん指導薬剤師
日本病院薬剤師会 認定指導薬剤師
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師
日本医療機能評価機構 医療クオリティマネージャー研修修了

平成31年4月1日よりJCHO南海医療センター薬剤部長を拝命いたしました葉田 昌生と申します。

前任地は福岡県にあるJCHO久留米総合病院でした。中間管理業務の傍ら、より良い医療のためにと研究や学会、地域連携などの活動を行い、臨床では主に固形がんを担当し、がん専門薬剤師をはじめとした臨床で活躍できる薬剤師の育成に努めてまいりました。

JCHO南海医療センターは地域の中核病院として県南地区で最新の医療提供に尽力してきた歴史ある病院です。昭和54年に地域で最初のCTを導入した病院としても知られており、常に先進的な技術を取り入れ地域に貢献してまいりました。当院薬剤部もそうした歴史の流れから、電子カルテに連動した全自動注射払出機、錠剤鑑査システムなど県内屈指のハードウェアを具備し、安全な薬物療法の提供に貢献してまいりました。

こうした先代より脈々と受け継いできた取り組みやハードウェアを大切にしつつ、私も業務改革を進め、より患者さんに寄り添った医療提供体制へ充足を図っていきたいと考えております。
そのためにはチーム医療の充実が大切です。職種を超えたチームの連携を充実させ、患者さんのために最大のパフォーマンスを発揮できるよう、新しい取り組みに臆さず、前に進める積極的な働きかけを行ってまいります。
また地域への高度かつ安定した医療提供のためにも、スタッフの研鑽活動を奨励し、魅力あふれる職場体制を作り、人材育成や人材確保に努めてまいります。
さらに、最良の薬物療法が当院の外でも継続していけますよう、院外の調剤薬局や他院薬剤師との連携も行ってまいります。

JCHO南海医療センター薬剤部はこれまでもこれからも地域の皆様のためにチャレンジを続けます。これからの弛まぬチャレンジにご期待いただき、ご指導、ご声援いただけましたら幸甚です。

 

薬剤部について

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当院薬剤科は、様々な最新機器・システムを導入しており、中規模病院の中では、全国でも有数の設備が整っている職場となっています。
これらの設備により、日々の調剤・鑑査業務を正確かつ効率的に行うことができており、薬剤師の病棟常駐化による業務の充実にもつながっています。
また、月に1度ハイリスク薬剤研修を開くことで他の医療スタッフの、ハイリスク薬に対する知識・認識を高め、医療安全に貢献しています。

薬について知ってほしい事

<注意してほしいこと>

服用量、服用回数、服用時間は指示された通り守りましょう
薬が正しく効果を現すためには、指示された用量、回数、時間を守らなければなりません。そうでないと効果が十分でなかったり、副作用が出たりすることがあります。

自分の判断で勝手に中止しないようにしましょう。
症状が軽くなっても、まだ病気が治りきってないことがありますので、自分の判断で薬を中止せず、必ず医師または薬剤師に相談してください。

薬のやりとりはしないようにしましょう。
似たような症状でもまったく違う病気であることがよくあります。そのため、「この薬は効きますよ」と他の人にあげることは絶対にやめましょう。

古い薬は飲まないようにしましょう。
前の病気のときの薬が残っているから、それも飲もうというのはよくありません。同じような症状でも違う病気であることがよくあります

薬は正しく保管しましょう。
保管の指示(冷所等)があるものはそのとおり(冷蔵庫等)保管するようにしましょう。特に保管の指示のないものは直射日光のあたらない、涼しい、乾燥したところに保管するようにしてください。
薬は子供の手の届かない所で、常に決まった場所に、薬以外のものと区別して保管しましょう。

お薬手帳を持ちましょう。
お薬手帳は、処方されたお薬の名前や飲む量、回数などの記録(薬歴)を残すための手帳です。この記録がありますと、医師や薬剤師には、患者さんがどのようなお薬をどのくらいの期間使っているのかが判断できます。また、他の病院や医院などでお薬をもらうときにも、医師・歯科医師や薬剤師にお薬手帳を見せることで、同じお薬が重なっていないか、また飲み合わせ等についての確認も行ってもらえるので活用してください。

お薬の使い方

飲み薬85f73bf4dfc414c35afd6258415843d9_R 食直前 食事の直前(15分前)
一部の糖尿病の薬など
食前 食事の30分前
食欲増進剤、胃液の代用となる薬、胃液の分泌を促進する薬など
食直後 食後のすぐ後に刺激の強い薬から胃を保護するとき、食直後の方が効果のある薬(たとえばビタミンA、D、Eのような薬)、ゆっくりと薬を吸収させたいときなど
食後 食後30分以内
消化剤、風邪薬など
食間 食事と食事の間、食後2〜3時間後
胃腸壁を保護する薬など
就寝前 寝る直前か30から60分前
睡眠薬、就寝中発作が起こるのを防ぐ薬など
その他 「何時間毎」と指定された薬はその時間毎に
抗生物質など血中濃度を一定に保つ必要のある薬等
坐薬d7774afea9ceb4397a0bd93c8282ba52_R 坐薬は絶対に飲まないように!!
薬を使用
する前
必ず患部を清潔にしましょう。排便後に使用しましょう。
挿入の
仕方
ティッシュ等で坐剤を指先でつまんで、とがっている方から肛門に薬を入れ、全部入った後しばらく押さえておきます。中腰の姿勢で挿入して、立ち上がれば入りやす くなります。坐薬のすべりが悪くて挿入しづらい場合は、水で少しぬらすか、手で握って少し温める(温めすぎると溶けてしまいます)とすべりが良くなりま す。
挿入後の
注意
挿入後の異物感や便意は、しばらくがまんするとなくなるので心配しないで下さい。坐剤が外に出ないように、挿入後20〜30分は運動などを避けて下さい。油みたいな排出物が出ることがありますが、薬の中に混ざっていたものですので心配ありません。
保管の
注意
室温以上の温度で変化を起こす薬剤もあります。「冷蔵庫で保管してください」と注意書きがあるものは、必ず冷蔵庫に保管してください。
点眼薬
(目薬)dc00fd9ca08df9c43a1e06d2373d32b7_R
手を石けんできれいに洗ってください
指先で下まぶたを軽く引いて、点眼薬の容器が目やまぶたやまつげに触れないように注意して点眼してください。通常1滴で十分効果があります。
点眼した後は1分間程度静かにまぶたを閉じてください。目頭を軽く押さえるのも効果的です
2種類以上の点眼液を使う場合は、5分以上の間隔をあけて使用してください。
軟膏(塗り薬)43bc71a6ca279c46239f98defb09e13f_R 手を石鹸でよく洗って清潔にしてください。少量の軟膏を指先にとり、患部に薄くのばします。塗る時には、患部を強くこすらないよう注意してください。使用後は、蓋をしっかり閉め、涼しい場所に保管してください。
湿布薬dc5654ceebab332497d13b8925734863_R 湿布薬は筋肉の緊張を和らげる目的で用いられるほか、打ち身・ねんざなどの治療のために使用されるものもある。水分が多いため肌への密着度が高く、有効成分が効果的に浸透させます。
冷湿布 主に炎症・痛みの抑制・治療を狙ったもの。筋肉痛や肩こりなど、急性の痛みの緩和に効果的です。冷却成分はカンフルやメントール、ハッカ油などが含まれます。
温湿布 主に血行の改善を狙ったものです。単純に温度を高くしたものから、カプサイシン(トウガラシなどの辛味成分)などを含んだものもあります。肩こり、腰痛など慢性的な痛みに効果的です。

~その他注意~
お薬を包装から取り出さずに、そのまま飲んでしまう事故が増加しています。事故の事例をみると、「テレビを見ながらのんだ」、「会話をしながらのんだ」、「慌ててのんだ」、「暗い場所でのんだ」など、ちょっとした不注意が主な原因です。お薬を飲む際は、他に注意を向けることなく、慌てず余裕を持って飲んでください。

お薬との飲み合わせ

血圧降下剤とグレープフルーツジュース
一部の血圧のお薬は、グレープフルーツジュースと一緒に飲んだときに血圧を下げ過ぎることがあります。これはグレープフルーツジュースに含まれる成分が、薬の分解を阻害するために薬の作用が強くあらわれると考えられています

ワーファリンと納豆
血液をサラサラにして血栓ができるのを防ぐお薬としてワーファリンがあります。ワーファリンを服用中の方がビタミンKを多く含む食品を食べると、 ワーファリンの作用を弱めてしまうので多く食べないようにすることが大切です。ビタミンKを多く含む食品としては納豆、クロレラ、青汁、緑黄色野菜などが あります

※緑黄色野菜は普段食べる量では問題ありません。

お酒
一般にアルコールは薬の作用を強くしますので、お酒と一緒に薬を飲むと大変危険な場合があります。薬の服用中は飲酒を避けることが必要です。特に、睡眠薬、抗不安薬、糖尿病治療薬、高血圧治療薬、鎮痛薬、抗生物質などは危険ですので注意しましょう。

抗生物質と牛乳
一部の抗生物質は牛乳や鉄剤と一緒に飲むと、抗生物質の効果が弱くなってしまいます。そのため、牛乳や鉄材の影響がある抗生剤については時間を空けて服用するなどして対応します。

セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)
健康食品やハーブティー等の中にセントジョーンズワートという植物が含まれているものがあります。セントジョーンズワートにより効果が弱まるお薬と して、喘息治療薬、抗不整脈薬、ワーファリン、てんかん治療薬などがあります。これはセントジョーンズワートに含まれる成分が、薬の分解を促進するため、 効果が弱まると考えられてます。

ジェネリック医薬品?

最近CM・広告等で芸能人を起用し、話題となっているジェネリック医薬品。

皆さんも一度は聞いたことのある言葉ではないでしょうか?

平成15年4月から医療費の自己負担率が増え、家計への影響が心配される中で、医療費抑制の1つとして注目されているのがジェネリック医薬品です。

では、具体的にジェネリック医薬品とは何なのか、簡単に解説しますと、新薬の特許期間(15〜20年)満了後、厚生労働省の承認を得て製造・販売されるものです。

新薬に比べて大幅に開発費が削減できるため、新薬とほとんど同じ成分や効き目でありながら、お薬の価格を抑えることができます。そのため患者さん個人の医療費負担を軽くするだけでなく、国全体の医療費削減にも貢献できると期待されています。

※ジェネリック医薬品は、商品名を医薬品の有効成分で表すことが多く、有効成分は一般名とも呼ばれます。つまり一般名(generic name)で表す医薬品ということから、ジェネリック医薬品という言葉が使われるようになりました。(写真をクリックするとpdfファイルが開きます。)

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業務内容

調剤業務

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当院では電子カルテを導入しており、薬剤科では処方された薬の量や飲み方、飲み合わせなどが適切かどうかを確認し、調製しています。
また、鑑査システムを導入しており、間違いのない調剤、鑑査をおこなうことができます。

注射業務

注射処方箋をもとに、注射薬の投与量や配合の可否などをチェックし、注射薬自動払い出し装置(アンプルピッカー)を用い、患者様ごとにセットして病棟へ払い出しています。

病棟業務

薬剤師を病棟常駐化させており、入院患者様のベッドサイドへ訪問し、お薬の効果や使用方法、使用上の注意点の説明等を行っています。また、医師や看護師と連携をとりながら、副作用の早期発見や発現防止に努め、患者様からのお薬に関する不安や疑問に答えています。また、薬剤部内においては、薬剤師同士でカンファレンスを行い、医療の質および知識の向上に努めています。

持参薬管理

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当院では、患者様の持ち込み薬の確認を薬剤師が行っています。お薬の飲みあわせや重複投与などを防ぐだけでなく、手術や内視鏡検
査などの前に中止となるお薬をチェックすることができます。

抗がん剤調製

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当院では、入院・外来でがん化学療法をうける患者様へ使用する抗がん剤の混合調製を行っています。院内で使用される投与計画(レジ
メン)の審査や管理を行い、患者様のがん化学療法の有効性と安全性の確保のため、何重ものチェック体制を敷いて抗がん剤の調製を
行っています。

TPN調製

薬学教育6年制に伴い、薬学部学生の実務実習の受け入れを行っています。次世代の薬剤師育成のため、病院薬剤師の実務を幅広く体
験してもらいながら、実務実習コアカリキュラムに基づいた丁寧な指導を行っています。

ハイリスク薬剤研修

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月に1度開催し、他の医療スタッフのハイリスク薬に対する知識・認識を高め、病院全体の医療安全に貢献しています。

過去の開催内容:平成23年~平成29年

主な認定・専門薬剤師

• 日本糖尿病療養指導士
• NST専門療法士
• 感染制御認定薬剤師
• 認定実務実習指導薬剤師

施設認定

• 薬学養育協議会薬学性実務実習受け入れ施設
• 日病薬プレアボイド報告施設

学会発表史

学会発表(2008年4月~2014年3月)

学会発表(2014年4月~2018年3月)